美術館巡りが趣味になった話

美術館に行くには知識と教養がないといけないというツイートを見て、

知識と教養はないけど美術館に行くのが趣味になった自分の思い出を書きます。

 

学生時代は美術館に足を運んでも良さが全く分かりませんでした。静かにしないといけないし、科学館みたいにワクワクしない…。

 

だけど、社会人になって美術館に行くのを趣味にしてるって知的でかっこいいな…!というきわめて不純な動機からまた行ってみることにしました。

 

はじめは、知人から貰ったチケットでユトリロ展へ。

 

ぼんやり見て終わりました。

良さはよく分からないし、メインのユトリロ(やや抽象的)よりサブの画家(写実的)の方が上手いんじゃないかとすら思っていました。

 

次も知人から貰ったチケットで近代の日本画家展。

 

シンプルで、結構きらきらとした絵の具を使った作品が多くて、ああ、これは資料集や印刷では伝わらないなと実感しました。

浮世絵も展示されていて、浮世絵ってこんなに細かくて鮮やかで綺麗なんだと知りました。

 

 

次はよく聞いたことのある印象派の展示。

「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」

 

初めて音声ガイドを聞いて見てがらりと印象がかわった。

 

どういう背景でこの絵が描かれたのか教えてくれる。

ぼんやり見ていた絵の注目すべきポイントを教えてくれる。

 

全部はきちんと理解できないけど、絵が生き生きと見えるようになりました。

 

たぶんその解説が私に合っていたんだ思うし、

聞いたことある作家の有名な作品ばかりというのも良かった。

 

(余談ですが、この展覧会のメインである

ルノワールが描いた「イレーヌ・カーン・ダンベール嬢」が

めちゃくちゃかわいい。

かわいい女の子の要素が詰まっている。

生でないと伝わらない繊細な筆致、色の美しさがありました。)

 

 

それ以来、ちょこちょこと名前の聞いたことのある美術館の特別展に足を運ぶようになりました。

 

だから知識なくても、とりあえず行ってみるところから始めてもいいよって伝えたいです。